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業界の未来を考える
2025年06月16日
地元金融機関の研修ということで富山県高岡市にある【能作 のうさく】という企業を見学しに伺った。
能作さんは1916年(大正5年)の創業し、109期目という古くから鋳物産業を行っている企業である。
現在は5代目として女性経営者が牽引しているが、4代目の社長さん(現会長)の時代に大きな変革をしたのだという。
真鍮を素材とした仏具がメインであったところからその素材を活かした自社製品の考案、産業観光を推進しているとのこと。(自社の見学を通じて業界のPR、市町のPRなどしている)
産業観光を始めたきっかけが、以前地元の小学生が工場見学をしに来た際、親御さんの「頑張って勉強しないとこういう仕事しかできないからちゃんと勉強しなきゃね」という言葉を耳にしてしまったことだという。
そう思われてしまう、いわゆる「3K職場」だった。地元の産業である「鋳造」の職人がいなくなる、「鋳造産業」が衰退してしまう、そういった業界の地域産業の未来を変えていこうと一念発起して様々な改革をしてきたのだという。
企業としての待遇面をどうこうするといっただけではない。そこで働く者の意識改革も必要だなと感じた。
我々運送事業も同じことが言える。3K業界であるし、不人気職種になってしまっている。
今業界の大きな変貌期に差し掛かっている。もちろん企業として追随できるように変化に対応していかなければならないが、社員とも手を取り合って全体で変化していかなければならない。
優れた者が生き残るのではなく、変化できた者が生き残る。
ダーウィン先生も言っているので間違いない。
そういった一社一社の変化が大きなうねりとして業界を変えることになると思う。ここから3年くらいが正念場!2025年の6月に制定された物流新法、どう見ていくか、どうしていくか、大きな岐路に立っている。
不安なことも往々にあるが、総合的に見ると楽しみ。
5年に一回の運送免許の更新制・・・。5年に一回試験があるのか・・・。
それが一番の不安(-_-;)